諏訪市外壁点検|ALC外壁の不具合|凍害による爆裂・塗膜の膨れ・クラック 2022年10月05 現地調査 諏訪市湖岸通りの以前からのお客様から、外壁塗装のご相談があり下見、現地調査に行ってきました。諏訪湖畔にあり、有名な諏訪湖の花火大会を目の前で観覧できる最高の立地です。外壁はALCで1階と2階の一部が貸店舗、2階の一部と3階がお施主様の居住スペースの3階建ての大きな建物です。 景観のいい立地ですが、幹線道路沿いなので排気ガス等で、また風も強い地域なので砂ぼこり等で全体的に汚れた感じになっています。防汚性の高い塗料での塗り替えをお勧めします。水谷ペイントのナノコンポジットWが最適です。粒子が小さいので汚れが付きにくく、汚れがついても親水性が高いので、雨で汚れを落とすセルフクリーン機能のある塗料です。親水性は外壁と汚れの間に雨水が入り汚れを落とす性能です。水をはじく撥水性よりも防汚能力が高い塗料です。 ボード間の目地のシーリングが劣化しています。ALCの場合ボードを取り付けた後、接続部分の目地にシールを打ってから現場塗装をすることが多いです。従ってシールにの上に塗膜が来ることになります。シールがむき出しになっていないので劣化速度は遅いのですが、塗膜が劣化していくと、シーリングの劣化が始まります。このシーリングは打ち替えのために剥がすと、ALC自体が損傷してしまうので、ここは剥がさずに上から打つ増し打ちでの施工になります。 これは水が入り、それが凍結して中から外壁を壊す爆裂という現象です。ALCは軽量発泡コンクリートと和訳されます。細かい気泡がたくさん入っていて、そこに水が入りやすい構造になっているので、塗装での防水が必要な壁材です。塗膜の劣化が防水の低下となります。 ここはモルタルで補修して塗装します。 左の写真の下側に膨れが見られます。築30年以上経っているので水の侵入か、施工不良か、原因はいろいろ考えられますが、膨れを剥がしての塗装となります。 また、クラックもいくつも入っていました。これも経年でのものと考えられます。補修して塗装します。 大きな建物しかも3階建てなので足場代や塗装費用が通常のお家よりかかってしまいますが、メンテナンスが必要な外壁です。 前の記事を見る 次の記事を見る