安曇野市外壁現地調査|窓からの結露水が原因で爆裂が起きた窯業系サイディング
- 現地調査
鎧式の形状に近い白を基調とした窯業系サイディングの外壁です。
窯業系サイディングとはセメントと繊維質を混合して高熱処理した板状の外壁材で、現在の外壁材の約80%のシェアがあります。レンガ調や石積み調木目調など色柄が豊富なところが人気の理由の一つです。また、工場で塗装までできるので施工性がよく、施工費も抑えられます。モルタル壁の半分以下の重さになるので耐震性にも優れています。耐火性も優れているのも特徴です。といったメリットのa
る外壁材です。
しかしメリットばかりではなくデメリットもあります。窯業系サイディングの最大のウィークポイントは水に弱いという点です。サイディングボード面は塗装による塗膜で防水しています。しかし塗膜が剥がれてしまうとセメントがむき出しになり、セメントと繊維質でできているサイディングボードは水を吸いやすくなってしまいます。水を吸ってしまったサイディングボードは簡単にボロボロになり、冬場吸った水が凍って膨張し中から外壁面を壊してしまう爆裂という現象が起きます。つまり、定期的な塗装でのメンテナンスが必要になってきます。
写真左は塗膜が剥がれて外壁が水を吸ってしまった状態、写真右は爆裂によって壊れてしまった外壁です。