塩尻市外壁現地調査|チョーキングとシーリングの劣化が見られました
- 現地調査
塩尻市片丘で外壁塗装のお問い合わせがあり、現地調査に行ってきました。お施主様は家の図面もご用意いただき我々を待っていてくれました。外装の工事の現地調査をする場合、図面をご用意いただくと非常に助かります。ほとんど採寸の必要が無く面積を拾えるからです。外壁や屋根の工事をご検討されている方は出来ればお家の図面をご用意いただけると有難いです。
外壁の状況です。まずいつも最初に検査するのが一番わかりやすいチョーキングです。チョーキングとは塗料の中に入っている顔料という色を付ける成分が紫外線の影響で表面に粉状に浮いてくる現象を言います。指先が茶色になっているのがお分かりかと思います。また、後ろの外壁は指で触った部分が黒くなっています。顔料を指でこすったことで地の色が見えてしまっているからです。これはみなさんでも簡単に外壁の劣化状況がわかる点検方法です。手で触って外壁の色が着いたらメンテナンスのサインです。
【シーリングの劣化~やせ、切れ】
窯業系サイディングの場合、サイディングの板と板の間はシーリングというゴム状のもので繋がっていて防水性を保っています。シーリングの裏側はすぐに柱などの木があるので、シーリングが劣化して防水性がなくなると木の腐食、室内への雨漏り、入った水が凍って膨張し中から外壁を壊す爆裂などのトラブルが発生します。
シーリングの劣化も比較的わかりやすい劣化症状なので一度ご自分で点検されるのもいいと思います。もし問題があったら街の外壁塗装やさんにご相談ください。
【シーリングの劣化~ひび割れ】
シーリングはゴム状のものです。劣化すると場所によっては固くなりひび割れしてきます。ひび割れはシーリング交換のサインだと思ってください。細かいヒビが入ってきたら街の外壁塗装やさんにご相談ください。
【シーリングの劣化~可塑剤流出】
可塑剤とはシーリングの柔軟性を持たせる成分です。これが劣化に伴い流出してしまうことがあります。写真のようにシーリングの周りが黒く汚れてきたら可塑剤の流出です。可塑剤が流出することでシーリングの効果を早め、切れ、やせ、剥がれといった不具合につながります。シーリングは外壁にとって非常に大切な役割をしています。窯業系サイディングのほとんどがシーリングを使っているので一度ご確認ください。ご不明なところがあれば街の外壁塗装やさんにご相談ください。
チョーキングやシーリングなどの見た目で分かりやすい調査から、この後行った道具を使った専門的な調査まで、色々な角度から調査をし、劣化状況を確認してそのお家に合ったご提案をします。このお家は塗装でのメンテナンス可能という診断をしました。ただ、レンガ調の意匠を残したいというお施主様のご希望はかなえられませんでした。チョーキングが激しく、塗装前に外壁を洗浄すると今のレンガ調の意匠がなくなってしまいます。色が落ちるところと残るところでマダラになってきたなくなってしまうからです。意匠性を残すことが出来ればクリア塗装が出来たのですが、残念ながら塗りつぶしの塗装になってしまいました。