塩尻市パルコン外壁点検|塗膜の内側に水が入って風船のようなふくれ
- 現地調査
ご相談の外壁の膨れがこちらになります。ガムテープの箇所はお客様がつついて穴をあけたところのようです。水があふれ出てきたとおっしゃっていました。お風呂の窓下なので結露などの水が外壁と塗膜の間に入ってしまい、このように水風船状態になってしまったものと考えられます。ではどこから水が入ってしまったのでしょうか?
左の写真のL型の金具の下に膨らんだような跡があるのが見えるでしょうか?水がここを通って先ほどの大きく水風船のように膨らんだところにたまったのだと思います。その跡をたどっていくと右の写真のL型の金具の上にたどり着きます。L型の金具と窓枠の間にシーリング材が打たれています。シーリング材とは隙間を埋めてそこから水が浸入するのを防ぐ、防水の役割をするゴム状の材料です。本来ゴム状なのですが経年で硬くなりひびが入ったり、痩せて隙間ができてしまったりします。そこから水が入ってしまうといろいろな不具合が生じます。この塗膜の膨れもその不具合の一つです。5年前の塗り替えの際にシーリングの打ち替えもしていれば、このような悲劇が起きなかったのだろうと思います。
他の窓もサッシの下場のシーリングが同じように劣化していました。いつ水風船状態になってもおかしくないので今回すべての窓のシーリング打ち替えをご提案しました。幸いシーリングがあらわしになっているのはサッシ下場だけなので、比較的少額で済むと思います。