塩尻市高出のいつもお世話になっている顧客様からお庭のご相談がありました。お隣のとの境界にブロック塀、お庭の中に目隠し用のブロック塀を作りたいとのことでした。急いでいないからということで何度も打ち合わせを重ね、サンプルを取り寄せて、お客様自ら模型を作られ、部材、色、高さ、すべてにこだわりがあるお庭になりました。
施工前の状況です。木製のラティスで仕切られていますが、木製なので腐食があり場所によっては倒れそうにもなっていました。このラティスをすべて撤去して、奥にある物置も撤去、敷石も撤去して別のところで再利用しました。
撤去後がこちらになります。今見えているコンクリートの基礎はお隣のものなので、この内側にブロックを積んでいきます。
まず、地面を40cmほど掘ります。ブロックの全長は16m、全部手掘りはさすがにしんどいので可能な限り重機を使います。それでも奥のほうは重機が入らないので手で掘りました。6mくらいは手掘りです。そこの砕石を入れて基礎を作ります。
砕石を入れてから土の中に1段ブロックを入れて上から下まで通る鉄筋を入れてコンクリートを流して地面に出る1段目を積んでいきます。
ブロックの目地をモルタルで埋めて、塀の一番上、笠木にレンガを入れました。煉瓦と煉瓦の間には白目地でアクセントをつけています。ここまでが土木やさんの作業です。
ここからは左官やさんの作業になります。このブロック塀にアイカ工業の外装用高意匠塗料ジョリパットを塗ります。
ブロックの目地をモルタルで埋めて、ブロック塀の一番上、笠木にはレンガを積みました。レンガと煉瓦の間には白目地を入れてアクセントにしました。ここまでが外構工事やさんの仕事です。
これから先は左官屋さんの仕事です。このブロック塀に高意匠外装用塗料ジョリパットを塗って仕上げます。まずは塗料の密着をよくするプライマーを塗ります。左官屋さん、背が低いので大変です。
プライマーが塗り終わったらジョリパットを塗っていきます。お施主様の希望はラフな間の仕上がり・・・平らに仕上げることが左官屋さんの技術力なので、ラフな感じは逆に難しいと言っていました。大小のコテを使って塗っていきます。この作業を2回繰り返します。
お庭の中に目隠しが目的のブロック塀を作りました。元々曲線で土間が切ってあってその中が花壇になっていました。そこに曲線に合わせたブロック塀を積みました。曲線を出すのでブロック塀も半分の最右の正方形のものを使っています。両サイドには天然木の枕木を立てました。この枕木をコンクリート製にするか、樹脂製にするか天然木にするか試行錯誤を重ね、メンテナンスに手はかかるけど、天然の風合いには勝てないということで天然木にしました。
目隠しブロック塀の内側です。曲線の部分はコンクリートで埋めて、直線の部分は前に撤去した敷石をカットして敷き詰めています。元々あったガーデンテーブルを置いてちょっとしたカフェ風になりました。
目隠しブロック塀の完成です。この中でコーヒーを飲みながら本でも読んでいても、外からは全く見えません。本当にカフェとしてオープンできそうな素敵なお庭になりました。
こちらが境界のブロック塀です。下に瓦を砕いてチップ状にしたものを敷きました。瓦なので全体にオレンジ色でブロック塀の色ともマッチしています。
追加で少し低いブロック塀も作りました。これで門扉までブロック塀が来ることになります。
出来上がりにお施主様も大変喜んでおられました。