外壁工事を行う上で作業の安全性、作業効率の面で欠かせないのが架設足場です。外壁工事は高いところでは5mを超えます。高所作業は危険を伴う作業です。安心して作業するにはしっかりとした足場が必要です。また、高所から高所へ移動するにも足場があれば安全かつスムーズに移動でき、効率的に作業できるうえ、仕上がりにも大きく影響します。そんな足場のお話をしたいと思います。
塗装工事の場合は洗浄の際の水しぶきや塗料が周辺に飛散しないようにメッシュシートを張ります。
サイディングのカバー工法や張替えは部材が3m~4mあり、シートがあるとかえって危険なのでメッシュシートは張りません。
足場にも単管足場や枠組足場などいくつか種類がありますが、弊社では安全性、費用面からくさび足場を使っています。商品名からピケ足場とも言われます。ハンマーでくさびを打って組み立てるので、ハンマーひとつあれば作業でき、組立も解体も比較的短時間できます。また、ある程度複雑な形状の建物にも対応できます。反面、足場を立てるスペースが必要なこと、組立、解体の際に部材が大きいので部材を置くスペース、トラックを止めるスペースが必要です。狭小地で離れたところにトラックを置かなければいけない場合は、運搬費がプラスされます。
外壁工事の見積もりのなかには当然足場の見積もりも入っています。工事の規模や建物の規模にもよりますが、工事費用全体の15%~20%を占めます。金額は15万円~20万円ほどです。工事が終われば解体して無くなってしまう足場に多くの費用をかけなければいけませんが、安全、効率といった面でご理解いただきたいと思います。
足場費用は平米単価×足場面積で算出します。足場面積は(建物の周囲の長さ+8m)×建物の高さで出します。+8mは足場は建物から1mほど離して建てるため、その分大きくなるためです。足場面積を平均すると220㎡~250㎡くらいで、単価は800円くらいなので、15万円から20万円という金額になります。
足場には安全、効率のほかに、看板を付けられるので宣伝効果もあります。弊社でも先日シートタイプの看板を新調しました。この工事幕を見かけたらちょっと足を止めてみていただけたらと思います。