安曇野市外壁工事|劣化した木質サイディングの外壁に金属サイディングを重ね張り
- 金属サイディングカバー工法
施工概要
- 施工内容
- 外壁金属サイディングカバー工法
- 使用材料
- KMEW株式会社
金属サイディングはる一番 - 工事期間
- 1か月
- 築年数
- 25年
- 保証年数
- 外壁 メーカー保証10年
- ご依頼のきっかけ
- 外壁の木部分が水を吸って腐食が始まっていたということでお問い合わせいただきました。現地調査に伺うと1階部分が木質サイディングの外壁で、確かに水を吸って腐食が始まっていて黒くなり、見た目にもあまりよくありませんでした。お施主様は当初塗装で何とかならないかとお考えだったようですが、塗装してもきれいにはならない状態だったので、今後のメンテナンスも必要なくなる金属サイディングでのカバー工法をお勧めしました。
- 工事費(総額)
- 1,800,000円
- 地域
- 安曇野市
安曇野市で行った外壁工事の様子をご紹介します。既存の外壁は1階が木質サイディング、2階がモルタル外壁で、今回の工事対象は1階の木質サイディング部分です。木部が劣化して水を吸ってしまい、一部腐食も始まっていました。メンテナンス方法は木質サイディングを新しいものに張り替えるか、金属サイディングを重ね張りするしかありません。木質サイディングの張替えは今後敵的なメンテナンスを行わないとまた同じような状態になってしまします。金属サイディングの重ね張りは今後のメンテナンスがほとんど不要になります。外観がだいぶ変わってしまいますが、金属サイディングの重ね張りで工事を行うことになりました。
既存木質サイディングの状態
既存の木質サイディングの状態です。全体にだいぶ劣化していて一部腐食していて黒く変色しているのがわかります。当初塗装でのメンテナンスをお考えのようでしたが、表面をペンキで塗ってしまう方法は一旦はきれいになりますがすぐに剥がれが起きて何度も塗り返さなければなりません。木部に染み込ませる保護塗料は表面がきれいになりません。塗装でのメンテナンスは現実的ではありませんでした。
工事の様子です。まずは仮設足場を立てます。足場は工事が終われば解体して形に残らないのですが、25万~30万円くらいの費用が掛かってしまいます。ですが安心安全な作業のために不可欠なものなのでご理解ください。一部塗装のためにメッシュシートをかけていますが、サイディング工事の場合はシートはかけません。サイディングボードは長さが3mもしくは4mあり、メッシュシートがあるとサイディングボードを取り廻しすることができないためです。
透湿防水シートと樹脂胴縁
木質サイディング部分に透湿防水シートを張ります。既存の木質サイディングがまだ水分を含んでいるためと、腐食している木部が剥がれ落ちないように抑えるためのものです。このシートは外から水が入るのを防ぐ防水性と、中からの湿気を外へ逃がす透湿性を兼ねているシートで、最近の新築住宅にはよく使われているシートです。
また、縦に黒い線のように見えているのが樹脂胴縁(じゅしどうぶち)と言って金属サイディングを張る際の下地になる角材です。この樹脂胴縁は厚さが15㎜あり、そこに金属サイディングを張っていくので透湿防水シートと金属サイディングの間に15㎜の空間ができます。この空間が通気層となって室内から出てくる湿気を外に逃がす構造になります。わずか15㎜の空間ですが非常に大切な空間です。
金属サイディング本体の取り付け
金属サイディング本体を取り付けていきます。黒い線のようなものが樹脂胴縁です。金属サイディングは1枚が3mないし4mあります。そのまま張れればいいのですが、外壁の長さや外壁には窓や配管があります。必要に応じてカットしたり切り欠いたり穴をあけてたり加工して張っていきます。
今回は横張だったので下から上に向かって張っていきます。だんだん完成に近づいてきました。
角の部分のおさまりです。出隅(でずみ)といって金属サイディングが直角に交わる部分です。このままにしておくと金属サイディングの断面が露出してしまいます。それを隠すために出隅カバーを取り付けます。下地に出隅ベースを取り付けてそこにカバーをはめ込んで取り付けます。出隅カバーの内側にはスポンジ状のパッキンがついているのでここから水が入ることはありません。今回は同色の出隅カバーを使いましたが、色柄が同じ同質出隅カバーもあります。ただし同質を使うとお値段がだいぶ上がってしまいます。
工事が終わりました。今まではカントリー調のデザインでしたが、新しくなった外壁はモダンな印象を受けます。色やデザインは事前に何種類かイメージ画像をお作りして現物のカットサンプルを見ながら時間をかけて打ち合わせをして決めました。イメージ通りの仕上がりに施主様も大変満足していらっしゃいました。