塩尻市塗装工事|トタン屋根塗装|窯業系サイディング塗装|同時施工で効率的に
- 外壁塗装
- 屋根塗装
- シーリング打ち替え
- 破風軒天塗装
施工概要
- 施工内容
- 屋根塗装
外壁塗装 - 使用材料
- 屋根:関西ペイント
ダイナミックルーフ2液型
外壁:関西ペイント
RSシルバーグロスSi - 工事期間
- 1か月
- 築年数
- 30年
- 建坪
- 40坪
- 保証年数
- 外壁 メーカー保証7年
- ご依頼のきっかけ
- 屋根にサビ、外壁に爆裂が起きたため
- 工事費(総額)
- 1750,000円
- 地域
- 塩尻市
塩尻市で屋根塗装、外壁塗装を行いました。屋根は金属屋根で塗膜の剥がれやさびが見られ、外壁は窯業系(ようぎょうけい)サイディング※1で凍害による爆裂※2、板間目地のシーリング※3の劣化が見られました。いずれもこのままで塗装できません。屋根のは剥がれサビはケレンをして塗装面を塗装できる状態にします。外壁は爆裂部分はおあてで補修、板間目地のシーリングは打ち替えをした後、それぞれ塗装をしました。その様子をご紹介します。
※1 窯業系(ようぎょうけい)サイディングとは
外壁でのシェアは70%以上といわれる、セメントと繊維質を混ぜて高温で圧縮して板状に成型した外壁材で、それ自体に防水性がないので表面を塗装することによって防水しています。そのため定期的な塗装でのメンテナンスが必要です。
※2 凍害による爆裂とは
窯業系サイディングの塗膜が劣化すると防水性が失われて水を吸ってしまいます。その水が冬季に凍りサイディングを中から破壊する現象。
※3 板間目地のシーリングとは
窯業系サイディングのほとんどはボードとボードの接続部分に目地ができ、その目地の防水にシーリングという固まるとゴム状になる充填剤が打たれています。紫外線や風雨、ケイナンで劣化するので打ち替えなどのメンテナンスが必要です。
足場を立てた後、屋根、外壁ともに洗浄をします。砂ぼこりなどの汚れはもちろん、剥がれかかった塗膜、外壁のチョーキングの粉、塗装面の水で落とせる異物はすべて洗い流します。洗浄機は家電量販店やホームセンターで打っているようなものではなく、値段も10倍するようなガソリンエンジンの強力な洗浄機を使います。
洗浄をすると乾くまで作業ができないので、洗浄する日は洗浄のみの作業になります。
屋根の作業から始めます。
洗浄で落としきれなかった、剥がれかかった脆弱な塗膜やサビをケレンという作業で落とします。
ケレンとはクリーンから派生した塗装の専門用語で、薬品を使って行う1種ケレン、電動工具を使う2種ケレン、マジックロンや皮すきをなどの道具を使う3種ケレン、紙やすりを使う4種ケレンに別れ、一般住宅では主に3種、4種が行われます。また、屋根面を敢えて傷をつけて塗装面積を増やすことによって、塗料の密着を高める目粗し(めあらし)もケレン作業のひとつです。
屋根の塗装作業です
屋根塗装はほとんどの場合、下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りえ仕上げます。まずは下塗りの作業です。金属屋根の下塗りの場合はサビを抑えるサビ止め効果と塗装面と塗料の密着を高める接着剤効果がある下塗り材を塗ります。
使用した塗料は関西ペイントのザウルスEXⅡ赤サビ色です。
細かい、狭いローラーが入らないところは刷毛を使って塗装します。ダメ込みといいます。ダメ(塗り残し)を出さないという意味だそうです。広くローラーが入るところはローラーを転がして塗ります。
塗装ふたつめの工程中塗りです。
下塗り同様細かくて狭いところはダメ込み、広い面はローラーを使います。左の画像の黒く見えるところがダメ込みをした中塗りの塗料、右の画像はローラーで広いところを塗っている様子です。
中塗りは次に上塗りをするので見えなくなってしまう工程ですが、防水性や遮熱性などの塗料の機能を塗装する工程です。
最後に上塗りをします。
こちらもこれまでと同様に刷毛、ローラーを使って塗装します。
上塗りは中塗りで塗装した塗料の機能はもちろん、目に見える工程なので色、ツヤを塗る工程でもあります。
中塗り、上塗りは同じ塗料を塗ります。今回使った塗料は下塗りと同じ関西ペイントのスーパーシリコンルーフ2液型です。シリコン樹脂塗料で硬化剤を混ぜることで、塗装表面が硬くなります。剥がれにくくなるとともに、雪が凍って滑り落ちる際に傷がつきにくくなる塗膜が作れます。
ガレージの折半屋根も同様に塗装しました。
折半屋根は山と谷からなるギザギザした屋根で、ガレージや工場などの大型の屋根などでよく使われている屋根の形状です。塗装するには広い面が少ないので職人泣かせの屋根の形状です。
外壁塗装に移ります。
屋根と同時に洗浄は行ったので、養生の作業からです。窓や玄関などの開口部や給湯器、計器類、給排水の配管などの付帯物、犬走などの地面で塗装をしない箇所、塗料が付いてはいけない部分は、マスカーというビニールにガムテープが付いた材料やブルーシート、メッシュシートなどを使い覆います。これを養生といいます。特に窓周りは塗るところと塗らないところが隣り合わせになるので、曲がった養生をすると仕上がりのラインがそのまま曲がってしまいます。養生の出来の良し悪しで塗装の仕上がりが決まるといっても過言ではありません。神経と技術を使う作業です。
外壁の損傷個所を補修します。
こちらは爆裂してしまった換気扇下をパテで補修しているところです。
板間の目地のシーリングの打ち替え作業の様子です。古いシーリングを撤去して、はみ出し防止のマスキングテープ(紫のテープ)を目地の両サイドに貼って隙間にシーリングを打ちます。窓廻りにもシーリングがあるのでそちらも打ち替えました。長さにすると150m以上打ち替えたことになります。
塗装の作業です。
最初に軒天を塗装します。屋根の出の裏側が軒天(のきてん)です。上を向いての塗装なので塗料が飛びやすいため、まだ外壁を塗装していないのでとんだ軒天塗料がついてもいいように、軒天から塗るのが通常です。上を向いているので顔が真っ白になる作業です。
外壁も屋根同様下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りで仕上げることが多いです。塗料によっては1回で終わらせたり。2回で終わらせたりする場合もあります。今回は3回塗りです。
こちらは下塗りの様子、塗装面と塗料の密着を高める接着剤機能を持つ塗料を使います。
屋根と同じ関西ペイントのRSサーフという下塗り材を使いました。
刷毛でダメ込み、広い面はローラーを使うところは屋根と同じです。
2回目の中塗りの工程です。
同じように刷毛とローラーで塗ります。塗料の持つ機能を塗るというイメージは屋根と同じです。
使った塗料は関西ペイントのRSシルバーグロスSiです。水性のシリコン樹脂塗料で、紫外線が原因で塗膜内に発生してしまう塗膜劣化成分ラジカルの発生を抑える効果がある塗料なので、通常のシリコン樹脂塗料よりも長持ちします。
次に上塗りの工程です。塗料の機能プラス色つやを塗る工程なのは屋根と同じです。
最後に破風(はふ)、鼻隠し(はなかくし)、雨樋を塗装して完成です。屋根、外壁を同時に塗装すると、養生をしたところ、基礎のコンクリート部分を除いてすべてを塗装することになります。
屋根、外壁ともに高耐久が期待できる塗料を塗ったので、10年以上は何もしなくていいかと思います。