松本市外壁現地調査|モルタル外壁に入ったクラックでお困りでした
- 現地調査
松本市島立のお客様から外壁のクラック(ヒビ)がたくさん入っており、このままでは不安ということでお問い合わせがあり、現地調査に行ってきました。幹線道路沿いで車の往来が激しい立地だったこと、もともとが農地だったので地盤が脆弱だったことが、クラックの原因ではないかと思います。車の往来が多いので外壁もだいぶ汚れており、それもお悩みの一つでした。
南側の窓から発生したクラックが、ぐるっと回って東面のほうまで入っています。玄関柱は縦のクラックだったのに対して、このクラックは横のクラックです。縦揺れ、横揺れの両方が存在する立地のようです。ここもシーリングで補修して塗装すればいいのですが、根本の解決にはなりません。
南面のサッシからぐるっと東面に回ってクラックが入っています。こちらも大きなクラックで、シーリングで補修して塗装では一時しのぎの策でしかありません。玄関柱の縦のクラックとこの横のクラック、縦横の揺れが存在する立地なのではないかと思いました。
外壁にサビが浮いていました。モルタルなので釘やビスは使いません。外壁の真ん中でサビるようなものもないのでもらいサビでもありません。考えられるのは壁の内部からのサビです。モルタルの下地にはラス網と言って細い針金で編んだ網を使います。クラックなどから入った雨水で中のラス網がサビて外壁表面に浮いてきたものと考えられます。
ビス穴が開いていました。何かを止めた後とも考えにくいのですが、空いていていい穴ではありません。こんな小さな穴でも雨水は入ってきてしまいます。
他にも縦も横もクラックが入っています。直接建物の崩壊につながるとは考えにくいですが、雨水が入って外壁を壊してしまうということは十分考えられます。リシンという細かい凹凸がある模様の外壁なので汚れが付きやすく落ちにくくなっています。幹線道路沿いで汚れやすく落ちにくいという環境です。塗装でのメンテナンスはまた同様の補修が必要になると思います。お施主様も塗装は考えておらず、金属サイディングの重ね張りをご提案しました。