諏訪郡下諏訪町で外壁塗装と金属サイディングの部分張り工事を行いました。前回はその塗装工事をご紹介しましたが、今回はサイディング工事をご紹介します。ベランダの外壁幅と同じ幅で帯状に1周色が違うデザインで、その帯が凍害による爆裂で破損していて、破損個所にはコケが生えていました。ここまで損傷が激しいと塗装での修復は困難です。ベランダ以外にもこの帯は傷んでいるところもあったので、1周全部を金属サイディングの重ね張りで提案しました。
出来上がりを最初にご紹介します。上下はホワイト系の色で塗装し、真ん中の帯を金属サイディングのはる一番、優波柄のミルクブラウンにしました。我ながらうまくいったデザインだと思っています。
【下地取り付け】
工事の紹介です。まず下地を取り付けます。通常の金属サイディングの下地は15mm厚の樹脂胴縁を使うのですが、下地15mm、本体16mm、3cm以上元の外壁から出てしまい、モール(白い部材)から出っ張ってしまいます。見た目にも機能的にもよくないので、今回は5mm厚の下地を使いました。結果的にはこれが成功して、仕上がりがきれいにいきました。
【サイディング本体の取り付け】
サイディング本体の取り付けです。帯の幅は100cm、サイディング本体の幅は40cmなので2枚半を横向きに取り付けていきます。糸を張って水平を見ながら下地にビス止めしていきまう。
上下のジョイントは篏合式ではめ込んで止めますが、縦のジョイントはジョイント部分にベースを取り付けて、ベースを挟むように本体を付け、同じ色柄のジョイントカバーを取り付けます。ジョイントベースとジョイントカバーも篏合式に嵌めこむので外れることはありません。このジョイントの位置も窓のラインに合わせたり、全体のセンターにしたり見栄えのいい位置にします。
角(出隅)にも同じようにベースを取り付けて、同じ色柄の出隅カバーを嵌め込みます。こちらも篏合式で外れることはありません。
【複雑な形状の部分の収め方】
何もなければ本体を加工することなく張っていけるのですが、なかなかそうもいきません。窓や配管などが絡むと加工しなければなりません。写真は東側にあるバルコニーの取り合いです。凸凹して複雑な形状です。難易度の高い場所でした。
どのように収めるかと私も興味をもってみていましたが、ベテラン職人の小西さんが簡単に加工してくれました。まず段ボールにこの複雑な形状を書き写して型紙にして、この型紙をもとにサイディングを切ります。それをベランダに持っていくとピッタリと合いました。さすがです!ジョイント部分はシーリングを入れて防水処理しました。
【完成しました】
サイディングの重ね張りが終わりました。工期は1週間ほどです。このサイディングの出来栄えはお施主様も特に気に入って頂きました。