松本市シーリング現地調査|このままでは雨漏りに発展してしまいます
- シーリング打ち替え
- 現地調査
松本市梓川のいつもお世話になっている会社の弊社担当者さんから、うちの外壁のコーキングがすごいことになっているから一度見に来てほしいというご相談があり、見に行ってきました。すごいことという前置きがあっての現地調査だったのである程度の状態は想定していったのですが、想像を上回る状況でした。
施工不良なのか、サイディングの板が粗悪品だったのか、構造上に問題があるのか、地盤が緩いのか、いろいろな要素が絡み合ってのものなのか、考えられる原因はいくつもありますが、とにかくひどい状況です。窯業系サイディングなのでサイディングの板と板の間の目地にはシーリングが施されています。窯業系サイディングは1日のうちの昼夜、年間の夏冬、温度差でいたが伸び縮みします。シーリング材はある程度この伸縮についていかなければなりません。ついていけないとサイディング板とシーリング材がはがれてしまいます。
こんな狭いところもシーリングがはがれていました。上の写真のサッシの反対側です。サッシの左右でシーリングの剥がれがありました。
1本の目地で上の数10センチは右側、下は左側がはがれています。おそらく左右剥がれが切り替わっているところがサイディングの上限ジョイント部分だと思います。上のサイディング板と下のサイディング板で伸縮の方向が違ったのではないかと思います。
上のサッシ周りの写真、下のサイディングの上下の板が違う方向に伸縮、という症状を見るとシーリング材とサイディング板があまりいいものを使っていなかったのかなという見方ができます。
サイディングの反りはあまり見られなかった・・・と思ってサイディング板の厚さを測ってみました。今の基準よりは薄いのですが12mmあったので厚さからはそれほど粗悪なものではないという判断をしました。施工方法も通気をとっているので問題ないと思います。
ほぼ全部の目地のシーリングが切れていたり、剥がれていたりしています。原因は板の伸縮が予想以上に大きかったこと、シーリングがそれについていくだけの性能を持っていなかったということが考えられます。いずれにしろこのままでは防水性はゼロに近いので対策が必要です。シーリングを打ち替えて塗装するのも手段の一つですが、長い目で見ると金属サイディングの傘粘りが一番有効で、安心できるメンテナンスかと思います。