外壁塗装の手順|これだけの工程をかけて外壁をきれいに仕上げています
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いつもイトウ住建外壁専門サイトの記事をご覧いただきありがとうございます。外壁工事を検討されている方々に少しでも参考になる記事を書いていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。外壁塗装は着工から仕上がりまで様々な工程を経て完成します。ただペンキをローラーで転がすだけではありません。今回は外壁塗装の手順、工程を順を追って解説していきたいと思います。
【近隣挨拶】
工事のご契約をいただき、工事日程が決まったら、まず最初にご近所へのあいさつ回りを行います。外壁塗装は着工から完工まで数週間かかります。長い間工事をするので工事車両の出入りや工事の音など、少なからずご近所にはご迷惑をおかけします。そのお詫びとご了承を兼ねてちょっとした粗品とともにご近所を1軒1軒伺います。
【架設足場】
外壁塗装は手の届かない高いところも当然塗ります。安全かつ効率的に作業をするために足場を架けさせていただきます。足場にはご近所へ塗料や水が飛散しないように、また人間、道具などの落下防止のため、メッシュシートをかけます。
【高圧洗浄】
長年かぶってきた砂ぼこりや、苔、藻、鳥の糞などを高圧洗浄機で洗い流します。外壁の劣化が激しい場合、先に洗浄してしまうとそこから水が入ってしまうので、その場合は補修を先にしてから洗浄します。
【外壁補修】
クラックや崩れなど補修しなければならないところがあれば、塗装前に補修します。大きいクラックは写真のハンドスムーサーという道具でエポキシ樹脂系の充填剤を入れます。ヘアクラックという微細なクラックの場合は塗装の下塗りで補修する場合もあります。
【シーリング】
外壁材のボード間の目地や、窓周りにはシーリングというゴム状の充填剤が打たれています。塗膜の劣化とともにこのシーリングも劣化します。防水の目的の建材なので外壁塗装と同時にシーリングの打ち替えもお勧めします。この後塗装する塗料によって、シーリングを先に打つか後に打つか変わります。
【非塗装部分養生】
窓や玄関ドア、メータ類、給湯器など塗装しないところをマスカーというビニールにガムテープがついた道具などを使って覆います。塗料が落ちて汚れないように地面にブルーシートやメッシュシートを敷きます。これらを養生をするといいます。職人が安心して作業できるように時間をかけて行う作業です。養生第一という職人もいるくらいです。
【外壁塗装 下塗り】
外壁塗装は通常下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りです。その一番最初の下塗りの工程です。塗装対象(外壁など)と塗料の密着を高める役割があり、外壁の素材や状態によって下塗り材をシーラー、プライマー、フィラー、サーフェーサーと変えています。何を使うかは我々プロにお任せください。
【外壁塗装 中塗り 上塗り】
中塗り、上塗りは同じ塗料を使います。シリコン塗装とかフッ素塗装というシリコンやフッ素はこの中塗り、上塗りで使う仕上げ塗料のことです。今ではさまざまな種類の塗料が出ており、使う塗料によって耐候年数が変わり、耐候年数が長いほどお値段も高くなります。ライフサイクルやご予算に応じて選ぶといいと思います。
【付帯物塗装】
◆雨樋塗装
せっかく外壁がきれいになっても雨樋がそのままだと見栄えが悪くなります。サビなどの防止の意味もあり竪樋、軒樋ともに塗装します。
◆破風(はふ)塗装
切妻屋根(三角屋根)の斜めの側の側面を破風と言います。板金の場合が多いので、金属屋根用の塗料で塗ります。
◆鼻隠し塗装
軒先の雨樋がついている面を鼻隠しと言います。雨染み、水赤で汚れている場合が多いのでこちらも塗装します。鼻隠しも板金の場合が多いので金属屋根用の塗料を使います。
◆軒天(軒裏天井)塗装
屋根の出の裏側を軒天と言います。意外と汚れている場所です。こちらは透湿性の高い塗料で塗装することが多いです。軒天がきれいになると全体が締まります。
◆霧除け塗装
窓の上の小さな屋根を霧除け(ひさし)といいます。こちらも板金の場合が多いので金属屋根用の塗料を使います。
◆その他付帯物塗装
排水管や、エアコンの配管カバー、換気扇のウェザーカバー、換気ガラリ、ベランダ手すりなど細かいところも塗装します。
近隣挨拶から養生までの事前準備、下塗り~付帯物塗装までの塗装作業、一言で外壁塗装と言ってもこれだけの工程、作業があります。足場が設置され、メッシュシートをかけるのでお施主様には鬱陶しいかと思いますが、これだけ工程があるので多少のお時間は必要になります。ご理解いただきたいと思います。