辰野町｜ＡＬＣ外壁塗装前のシーリングの処理をご紹介
- 屋根塗装
辰野町でＡＬＣへの外壁塗装です。ALCやサイディングは固くて丈夫です。ですが、建物は地震などで揺れることが想定されますので、目地処理外壁材（ALC・サイディング）の免振効果を得るため（割れ防止）に、目地にシリコンゴムのシーリング（コーキング）を注入いたします。免振効果（割れ防止）以外にサイディング材の木口には塗装が施していないので、木口の防水効果にも役立っています。
シーリング（コーキング）が紫外線などの影響で傷んでポソポソになるとそこから雨水が浸水し、外壁材にも雨水が浸透して爆裂（浸透した水分が凍って崩れる）などの被害がでます。
目地は雨水が通って溜まりやすいので、紫外線で劣化したシーリング（コーキング）が水分を含み凍ってALCと共に爆裂した典型的な様子です。
ALC材自体は塗装が施されていないので、新築時に吹き付け塗装仕上げをします（こちらの塗装はスタッコのヘッドカット仕上げでした）。今回はその新築時の塗装がはがれる箇所がありました。はがれる塗膜の上に塗装をしても意味がないので、まずはケレン（古い塗膜を剥ぐ作業）を根気よく作業します。
紙ヤスリで丁寧に古い塗膜を削ります
目地打ち。一度シーリング（コーキング）を絞り出し付けてから、なめしていきます。
【処理前】
【処理後】
シーリング（コーキング）の特性で、『低モジュラス』と『高モジュラス』があります。『モジュラス』とは元の形状に戻ろうとする力のことで、低モジュラスは元の形状に戻ろうとする力が弱く、高モジュラスはその逆で力が強いものです。サイディング・ALCで使用するシーリング（コーキング）は『低モジュラス』を使用します。『高モジュラス』を使用してしまうと、元に戻る力が強いので外壁が揺れるとはがれてしまいます。鉄筋コンクリートのビルなどの外壁が動かない目地（サッシ周り等）には『高モジュラス』を使用します。
因みにオート化学工業のシーリング（コーキング）は、対抗年数がなんと20年だそうです。
シールドライヤー（乾燥を早める溶剤）散布
目地を刷毛で追っています。丁寧ですね～
